蕎麦の事、蕎麦の歴史を紐解いていくと
ふと 「1番古い蕎麦屋さんは何処なのか?」
と思いました。
調べてみると、京都の 「本家尾張屋 本店」 さんが
日本で1番古い。という情報が多いです。
京都の 「本家尾張屋 本店」 さんの創業は
1465年(寛正6年)、室町時代です!
元々はお菓子屋さんでしたが、禅宗の広がりと共に
禅寺で蕎麦が食べられるようになりました。
その賄いのために菓子屋が寺院に出向いて
蕎麦打ちの手伝いをしたのが始まりです。
由緒あるお寺さんや大名等にひいきにされ
江戸時代には庶民に蕎麦人気が広まりました。
御用蕎麦司(宮内庁御用達)でもありました。
現在は16代目の稲岡亜里子さんが看板を守り
本来のお菓子で新しい物を生み出そうと
頑張っています。
蕎麦はてっきり関東、
それも東京に最も古い蕎麦屋があると思っていました。
蕎麦は関東、関西はうどんと言うイメージが強いですよね。
東京で1番古い蕎麦屋さんは
虎ノ門の「巴町砂場」さんです。
巴町砂場さんの創業は不明ですが
1815年(文化12年)の古い書物に「久保田町砂場」の
名前で出てくるようです。
その後、1839年 天保10年(江戸時代後期)に
現在の場所へ移転します。
明治2年 店の周辺の3つの町が合併します。
天徳寺門前町、新下谷町、車坂町が合併し
西久保巴町となり店名も「巴町砂場」となりました。
以来約150年変わらず東京で老舗として
お店を守って来ています。
そしてその「巴町砂場」さんも、もともとは関西なんです。
大阪城建設のとき、砂置き場そばにお店があったので
「砂場」と呼ばれるようになったのが、始まりです。
そこからどうやって江戸(東京)に出てきたのかは不明ですが
のれん分け等で多くの「砂場」さんが老舗として
頑張っています。
最近の雑誌などを見ていると関西方面
関東より西側に美味しそうなお蕎麦屋さんを
見かける事が出来るのも納得の歴史背景ですね。
関西方面へ行かれる際はぜひ
美味しそうなお蕎麦屋さんを見つけて頂けたらと思います!
西日暮里の"川むら"は関東で何番目に古いのですか?