蕎麦屋には南蛮と名前の付くものがいくつかあります。
鴨南蛮、肉南蛮、カレー南蛮などです。
この〇〇南蛮の南蛮とはどんな意味なのか?
この南蛮はネギの事を言います。
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〇〇南蛮の南蛮とは
南蛮人がネギを好んで食べていたようで
そこから南蛮と呼ばれる様になった。
大阪の難波がネギの産地でカレー南蛮を
カレー難波と呼んでいた為。等言われているようです。
では「南蛮」と言う言葉はどの様に出来たのでしょうか?
もともとは中国で使われていたのが元のようです。
昔中国で自分達の回りの国や人はみんな野蛮だ!
と言う考えがありました。
その中で自分達に従わない南の方角の民族を
「南蛮」と呼んだのが始まりです。
つまりもともとは差別用語でした。
野蛮など今もそのイメージが残った言葉もあります。
当初は差別用語で使われていた「南蛮」ですが
16世紀にタイ、ベトナム、フィリピンや
オランダ、ポルトガル、スペインなどと貿易が始まると
外来物を意味する言葉に変わっていきます。
そして差別用語だった「南蛮」は異国風の(異国から来た)
珍しい物を意味する言葉になります。
また、インド料理やタイ料理、スベイン料理など
外来の洋料理も南蛮料理と呼ばれ
ついには外国人を南蛮人と呼ぶようになりました。
蕎麦屋さんで〇〇南蛮が登場するのは
文明年間(1804~18)です。
馬喰町にあった「笹屋」さんが鴨南蛮を始めます。
ネギを南蛮と呼んだ事で鴨南蛮なのだと思います。
明治42年には大阪でカレー南蛮が登場します。
ただ、大阪では人気だったものの
東京ではなかなか人気が出なかったようです。
東京でカレー南蛮が食べられ始めるのは
大正3、4年頃になってからです。
カレー南蛮はネギ。カレーうどんは玉ねぎ。
を使用していたようです。
そして現在。
今も、鴨南蛮、カレー南蛮、肉南蛮などあります。
大昔に誕生した南蛮メニューが今もまだ食べられています。
ぜひそんな歴史を思い出しながら
蕎麦屋さんで南蛮とつく物を食べてみて下さい!
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詳しい解説で勉強になりました。
ナンバンは何を指すか 1
・南蛮は、漢族(漢民族)の中華思想の表れで、昔周囲の異民族を、「東夷・西戎・南蛮・北狄」とよんで蔑視していた名残だそうです。「東の乱暴者、西の皮を着ている未開人、南の粗野なやつ、北の獣に近いやつ」などと、わざと悪く言って、自らを一段高いところに置いていたのでしょう。
日本では、朝鮮を除けば、外国は南方あるいは南西方にあたります。なので、外国から来た人を南蛮人と呼び、ひいては、外国人をすべて南蛮人と呼ぶようになったのだと思います。最終的には、ヨーロッパから来た白人を指す言葉になりました。
ナンバンは何を指すか 2
・南蛮は、たしかにネットからは鴨南蛮などの説明で「ネギ」を意味していることになっています。これはこれで正しいと思います。
でも、不思議なことに、ナンバンは、唐辛子を意味することもあります。南蛮の味噌漬け、南蛮の天麩羅など。さらに、新潟では、甘エビのことを、ナンバンエビ、単にナンバンともよびます。のちに北海道でも同じだと言うことを知りました。
これはなんでしょう?唐辛子を南蛮辛子と呼ぶこともあるそうですから、赤くて細いエビが、赤唐辛子に煮ているからでしょうか。謎です。
ご参考までに。
反駁、引用はご随意に。