同じ名前の蕎麦屋さんを何度も見つけたんだけど、あれって親戚かなにか?

車を運転していたり、町を歩いたりすると

なぜか同じ名前の蕎麦屋さんを

見かけると思います。

 

「藪蕎麦」 「更科」 「砂場」 「増田屋」 「満留賀」などなど

系列店?フランチャイズ?ただの偶然?

いったいなぜなのでしょうか?

 

実は同じ名前の蕎麦屋さんのほとんどが

のれん分けである事が多いです。

 

 

のれん分けとは、親方のお店で修行した職人が

独立する時に親方の屋号を名乗って良いシステムです。

 

フランチャイズの様に上納金的なものは発生しないし

親方のやり方をそっくり同じ様にやらないといけない。

という訳でも無いようです。

 

同じ店で学んだ仲間ですので、のれん会と言って

グループを作り、情報交換したり共同購入で

食材を安く買うために工夫したりしていたそうです。

 

 

ここで単純な疑問が浮かびました。

「よっぽど のれんに力があるなら分かるけど

そうでないお店の、のれんを貰う意味があるの?」

という事です。

 

 

元々、のれん分けは昔の丁稚奉公から始まっているようです。

昔は弟子は食事と住まいがあるだけで無給でした。

そこで、親方が積み立てをしてやっていたようです。

 

そして、修行を終え独立する時にそのお金で

店を出してあげたそうです。

だから、のれん分けすると屋号が同じになるのです。

 

しかし、最近では昔のように無給と言うわけにはいきません。

積み立てもなかなか難しいようです。

ですので、独立するときのローンの保証人になって

協力してあげるそうです。

 

バブルが弾けた当時、のれん分けの大元は

大変だったそうです。

 

 

そんなのれん分けですが、

このやり方ってとても優しいって思いました。

だって奉公人にとってリスクなしですから。

 

仕事を教えて貰えて、食事と住む所には困らない。

独立する時は親方が店を出してくれる。

完全にノーリスクです(笑)

 

将来成功するかは自分しだいですが

普通は店や厨房設備のローン返済をしながら

売り上げも確保しなければならないです。から。

 

開店時ローンが無い、家賃も無い。

それだけで全然違います。最高の条件ですよね!

 

 

それに比べると、

フランチャイズって優しく無いイメージです。

ルールが色々あったり

売り上げから何割か取られるみたいだし。

 

フランチャイズになれば

1から10まで全部やってくれるけど

その分自分の為にはならない感じです。

 

 

現代人は、面倒臭い事、大変な事、難しい事など

やりたがらないみたいなので

フランチャイズが広がっているんでしょうね。

 

 

この先また、厳しいけど優しさや愛情のある

方法で個人店が増えると良いな!と思います。

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