【蕎麦屋と鴨肉】蕎麦屋が鴨肉をつかう理由

蕎麦屋さんの定番メニューの中に

鴨南蛮や鴨焼きがあります。

 

それにしても、なぜ蕎麦屋さんでは

鴨肉を使うことが多いのでしょうか?

 

 pho04_l
(株)浜田商店HPより

 

蕎麦屋で鴨肉が使われる理由

色々と調べても出てくるのは

「鴨南蛮」について。 

「鴨南蛮の南蛮とは?」 という物ばかり。

 

 

 

唯一、それっぽいのが、

Yahoo知恵袋の回答。

 

”蕎麦は、江戸時代からの日本人の伝統的な食べ物で、その頃の日本は当然養鶏など行われておらず、野性の鴨を食す習慣があったと聞いています。”

 

確かに昔は養鶏など無さそうですし

野生の鴨を捕まえて食べていそうです!

 

 

 

そこでもう少し深く調べてみました。

するとウィキペディアにこんな内容が。

 

”合鴨が食べられるようになったのは、明治末期。それまでは真鴨を食べていた。”

”肉食が一般的ではない明治維新前の日本で、一部の地域で食用とされた数少ない鳥獣類だった真鴨は、臭みが強くセリと一緒に煮て臭みを取っていた。”

 

 

つまり、明治維新前までは肉食自体が

それほど一般的ではなかったが

食用として真鴨は食べられていたようです。

 

また、株式会社BMLフード・サイエンスさんの

「鶏肉今昔物語」には

 

”日本では「焼き鳥」などのイメージから鶏が古くから食べられていたという印象が強いようですが、鶏が食べられるようになったのは中世以降、ヨーロッパの鶏食文化が持ち込まれてからです。  ”

”吉田兼好の「徒然草」にも「鳥は雉、さうなきものあり(鳥はキジが一番、それ以外に味で勝るものはない)」とあります。室町時代の鳥肉ランキングには、大型鳥なら白鳥、雁、キジ、鴨。小鳥だとウズラ、雲雀(ひばり)、雀、シギなどの名前が並んでいて、鶏はどちらにも入っていません。 ”

 

 

とあり、

今一般的に食べられている鶏肉

と言えば「ニワトリ」ですが、

 

明治維新前にニワトリはほとんど

食べられていなかった事が分かります。

 

 

 

 

ここからは推測になりますが

きっと初めて鴨肉を蕎麦に使った「笹屋」さんは

他店との差別化を図るために

試行錯誤していたのだと思います。

 

 

 

そんな中、お肉を入れた蕎麦を作ろうと考え

色々試した結果、鴨肉に行き着いたのでしょう。

 

 

当時ニワトリは食べられていなかったし、

スズメは小さすぎ、白鳥は大き過ぎ。。

 

 

鴨なら蕎麦に付きものの

ネギとの相性も良いし、

大きさも丁度良いし。。

 

 

また鴨は手に入れやすい状況

だったのかもしれませんね。

 

 

 

まあ、そんなふうにして

蕎麦と鴨を使った「鴨南蛮」が

誕生したのではないかな~と

思いを巡らせてみました。

 

スポンサーリンク



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事

  1. 食肉はあまり一般的ではありませんでしたが、鶏卵は食されていました。
    従って、真鴨・合鴨は別として、鶏肉は食していたはずです。
    わたしが知りたいのは、鴨南蛮にも「手繰る」といったのでしょうか?
    美味くもないソバは手繰り、美味しい蕎麦は味わって食べたような気がするんですが、不味いも美味いもみんな手繰ったんですか?

      • あじてい
      • 2015年 1月19日

      コメントありがとうございます!
      鶏卵までは考えが及んでおりませんでした。
      調べてみますね^^

       
      さてご質問の「手繰る」についてですが

      1.”鴨南蛮にも「手繰る」といったのでしょうか?”
      冷たいそば、温かいそばどちらにも「手繰る」は使えます。

      2.”不味いも美味いもみんな手繰ったんですか?”
      「手繰る」は食べる仕草の事なので蕎麦の味には関係しないです。
      ただ、蕎麦の食べ方「すすると手繰る」
      ご紹介させて頂いた落語家さんの記事を読むと
      すするのは美味い蕎麦。手繰るのは不味い蕎麦。
      という位置づけで話されていますね。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサーリンク

通も納得の滑らか十割そばお取り寄せ

お取り寄せ

「どうしてこんなに滑らかなんですか?」
と人気の十割そば!

そんな「通も納得の滑らかもちもち十割蕎麦」
をご自宅までお届け。

プロフィール

さいたま市で手打ち蕎麦屋「吉敷末広」を営んでおります、濱口と申します。 蕎麦を好きになるきっかけになればと思い、サイトを作りました。 ご質問などありましたらお気軽にお問い合わせください! 全てに個別にお答えする事は時間的に出来ないかもしれませんが、記事にして回答したりさせて頂きます! よろしくお願いいたします^^

プロフィールプロフィール

ご質問、ご相談はこちらから お気軽にご連絡ください!

お問い合わせはこちら

そば打ちメール講座登録はこちらから

説明文
お家で簡単に手打ちそば

もっともっと沢山方に本来の蕎麦の味を知って頂きたいと思い、こちらの講座を作りました。

おかげさまで大好評!!
超初級編 手打ちそばの作り方!
1,500円