先日は蕎麦の3大薬味の1つ、大根について
お伝えしました。
今回は蕎麦の薬味に無くてはならないとも言える
ねぎについてお伝えしようと思います。
ねぎはにんにくと同じユリ科に属する野菜で
疲労回復、冷え性、老化防止、鎮静効果と
以外にも色々な効果を持っています。
蕎麦の薬味に使うのは白ねぎと言われる
スーパーなどで一般的に売られているねぎです。
【疲労回復効果】
硫化アリルの作用でビタミンB1の効果が高まり
体内に入った栄養素を完全に
エネルギーに変えることが出来ます。
【冷え性に効果的】
胃腸の働きを高め、血液を浄化し、血行を良くします。
そのため体を温める効果があり、冷え性に効果的です。
【老化防止】
ねぎの持っているミネラル成分「セレン」が
過酸化脂質を減らし、細胞機能を正常に保つ
働きをします。
過酸化脂質はたんぱく質とつながり
細胞にくっつく事で
動脈硬化、血栓症、心臓病、老人症のシミなど
老化現象を起こす物質です。
セレンはビタミンCやビタミンEを同時に取ると
効果的ですので、大根と同時に使用するのは
効果的と言えますね。
【鎮静効果】
ねぎに含まれているイオウには鎮静効果があります。
刻んで枕元に置いて おくとイオウの匂いでリラックス出来る為
不眠に効果を発揮します。
昔から民間療法としてこの方法は伝わっていましたが
科学的にも証明されています。
有名なねぎの産地は下仁田(群馬)、深谷(埼玉)等です。
出荷量も関東が上位をしめています。
深谷ねぎは埼玉県産と言う事で組合を上げて
普及に協力しています。
季節限定として深谷ねぎの天ぷらを出しますが
深谷ねぎは甘みがとても強く、柔らかいので好評です。
酒のつまみにも良いですよ!
深谷ねぎ生産者の斉藤さん
今では1年中見る事が出来ますが
旬は10月頃~1月頃です。
深谷ねぎもこの時期だけ入荷して深谷ねぎ天ぷらを
期間限定で販売しています。
薬味としての働きは
香りによる食欲増進、味を深くし、口直しの役割もあります。
そば汁に少し入れるだけで
汁との相乗効果で蕎麦の美味しさを上げてくれます。
使い方として注意したいのは入れすぎ無い
という事です。
薬味としてそえてあり、ついつい最初に全部
お猪口に入れてしまいがちですが
1度に全てを入れてしまうのはおススメ出来ません。
そば汁には少しだけ入れればそば汁の味は変わります。
少し入れるだけでそば汁に効果がありますので
少しだけ入れてみましょう。
少なくとも最後のそば湯用に半分~1/3は
残して置くことをおススメします。
余談ですが薬味のねぎを見ると
そのお店のレベルがなんとなく分かると思います。
ポイントはねぎの幅と形です。
綺麗な輪っかで出来るだけ薄いものが
薬味としての良いねぎだと思います。
薬味のねぎの切り方は手に持って切るんです。
右利きの私は左にねぎ。右に包丁を持って
しゃっしゃっと空中でねぎを切り落とすんです。
当然包丁はキッチリ磨いだよく切れる包丁でないと
綺麗には切れません。
まな板を使うとどうしても上から潰すようになるので
あまりよろしくないんです。
キチンと手入れのしてあるよく切れる包丁と
それを使い切る技術と美味しさの為には
手間を惜しまない心構えが薬味には現れるんです。
薬味のねぎで蕎麦も美味しく、体も元気になれるよう
気合の入った蕎麦屋さんを選んで下さいね!
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