石臼挽き製粉についてを書きましたので
ロール挽き製粉についてです。
ロール挽き製粉は高速で回転するローラーで
そばを粉にします。
箱の上にあるパイプからそばの実「抜き」が
降りてきます。
ローラー表面に凹凸の加工がしてあり
そこで実を砕いたり引っ掛けたりして
粉にしていきます。
表面にある凹凸の細かさで挽く粉の粗さを
決めているようです。
挽いた粉は機械式のふるいにかけられます
人の手ではふるうだけでもかなりの時間を
必要としますが、機械ならあっと言う間です。
ふるいにかけられたそば粉は
更科粉、並粉、甘皮など4~5種類に
分けられます。
このそば粉屋さんでは、それらの分けたそば粉を
ブレンドして自社製品として
また、それぞれを単品でも販売しています。
人気店の中には単品で仕入れ
自分の好きな蕎麦になるように
ブレンドして蕎麦を打っているお店もあるようです。
ロール製粉機は大量に均一なそば粉を挽くための
システムで、そのおかげで石臼挽きより
低価格で購入できます。
ロール挽きは高速回転するローラーで
そばを粉にするので強い衝撃が加わります。
また、高速回転するローラーでそば粉にするので
熱が発生しそれがそば粉の劣化に
つなながることもあります。
最近はローラーを冷す構造になっているようですが
それでも石臼と比べると熱くなるでしょう。
ロール挽き製粉機で挽かれたそば粉は
均一な粒子の粉になります。
均一な粒子のそば粉は打ちやすく滑らかで
打つときの水も少なめで済みます。
そのためか若干固めの蕎麦に仕上がることが
多いようです。
固めの蕎麦が好きな方や
蕎麦打ち初心者の方には丁度良い粉です。
ふるいで甘皮が少し取り除かれる事と
そば粉屋さんで粉にして配達され
それを蕎麦打ちするので香りは控えめになります。
蕎麦の香りプンプンで口に入れても
蕎麦の味が噛むたびにあふれてくる。と言うよりは、
あっさり、サッパリした香りと
味と食感になります。
ブレンドする蕎麦屋さんもあるようです。
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